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2018.09.07所長ブログ

2歳児クラスの先生のお悩み

研修会のご質問、お問い合わせの中で、保育園、こども園の2歳児クラスの先生、幼稚園の先生方からは年少クラスの体育遊びの展開に苦労されているお言葉やご質問が続きましたので、ねらいと応答指導について書かせて頂きます。


研究所に頂いたご質問の中に

“何をするにも名前を呼ばれて順番にという活動が多く、順番を無視して割り込むか、前の人がいても突っ込む、自分の番にも気づけない、関心がないという感じです。どうしたらいいでしょうか”

というご質問があり印象的でした。
心拍が早くすぐに動きたい幼児期に、順番待ちの長い活動は、活発な子をより落ち着けなくさせ、おとなしい子はより無関心に向かわせる原因となります。
個性は様々ですが、その個性がより良い方向に向かう様な経験が出来る遊びを計画する事が大切になります。


ご質問にある子達の特徴を挙げると、

①割り込む子
自発的で活発で待ちきれないやる気のある子です。

②前の人が居ても突っ込む子
活発で人懐っこい子ですが、どうしてもじゃれ付き方が一方的で独善的になってしまっている子です。

③自分の順番にも気づけない子
人への興味関心から活動への興味関心につながっていないという事が考えられます。

先生から見て何かが上手くいかないという事は、先生がその子に求める育ちの経験が足りていないだけと認識し、その子に必要な人生経験を体感出来る遊びをさせてあげましょう。1人の育ちの為に計画した遊びは、必ず全員の為になります。


①と③のタイプの子は、待ちきれない子と興味関心のない子という両極端なのに、経験させてあげたい遊びの要素は同じになります。共感力の高まる遊びのねらいが大切です。
例えば、3〜5人程度の色分けをしたグループで一斉にかけっこをして、自分達の色のコーンやフープまで辿り着いたら一緒に喜ぶ。2〜3人程度の理解しやすく待ちやすい少人数の交代リレーを楽しむ。バトンをリング、ボールなどに変化させたり、ハイタッチで交代するなど、同じリレーでも交代方法を変化させる……といった遊びも良いでしょう。

②のタイプの子は、お友達と手をつないで一緒にとび跳ねる、一緒にとび跳ねながら歌うといった、お友達と一緒に喜ぶ遊びを経験させます。
活動しながら「みんな仲良しねー」と声をかけたり、

「お友達をきつく引っ張っていいですか?」(だめー)
「ぶつかりに行っていいですか?」(だめー)

と子供と応答しながら、活動の中で独善的な動きをしているとみんなと楽しめないという事を体感していきます。
他にも、

「手をつなぐ時は?」(引っ張らなーい)
「始める時は?」(ぶつからなーい)
「お友達と心を?」(1つにー!)

はじめは意味は分からなくても、言葉と活動が一致した体感をする事で、人生経験として子供達の中に宿る様になります。
様々な個性の子に必要な応答を整理して、それを日常の活動の中に散りばめてみましょう。子供達がその応答や活動を楽しめる様になると、楽しさの中で共感力が向上し、徐々に独善的な子と無関心な子の互いの個性が響き合い、良い仲間となっていきます。


保育園・こども園の2歳〜3歳、幼稚園の年少クラスは、環境への興味関心から、言葉、語彙、人への関心が一層高まり、発声、滑舌も劇的に向上する時です。
集団保育、教育の中での応答を上手く行うと、活動に対する興味関心は一層高まり、これからする活動を予想して、察して、皆と一緒にドキドキワクワクしながら先生の言葉がけと活動の始まりを待っている状態に導けます。
色、物の名前、動き、などあらゆる事を興味関心から吸収し、「分かったー!」と発声する事自体も楽しみます。


昨日、マットの色で動作変化を応答しながら楽しむ活動の講座を、がんばりまめ.comにアップ致しました。
講座の中で、指導者と子供達が応答しているシーンがありますので是非ご覧ください。

回遊サーキット # クマさんハイハイ(前・後ろ・横)

マットの色が変わると、クマさんハイハイの向き、動作を変化します。
子供達と応答しながら気づきを促したり、子供同士の共感力、安全能力を高めることができます。
講座を視聴する
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